九谷ウォッチ 特徴 製作秘話
削り出しのステンレスと傷付きにくいサファイアガラスを使った、モダンなデザインのケースと、和テイストの細密な文様の文字盤を対比させ、革ベルトがこれら異素材を腕時計として組み合わせる妙が今回の特徴です。
裏面には棒梅鉢紋・シリアル番号・KUTANI DESIGN/JAPA MADE の刻印が入ります。
北出不二雄氏作品が『シリアルナンバー1』
薄く作るため文字盤の素地と上にかけるガラス釉、膨張・収縮率の違いで焼成時の反りを防ぐため、九谷焼に使用する陶石を5%入れたアルミナ磁器を開発し採用しました。
金属の金型を使った薄さ0.8oの精密な文字盤。この素地に0.1oのガラス釉を定着させることに成功しました。
この層の上に乗るのが九谷焼の色ガラスであり、『盛り上がって見えるガラス釉の細密画』に九谷焼の独自性と付加価値があります。
今回の九谷ウォッチの特徴としては、35mmの大型文字盤に繊細な文様を見事に表現できたところにあります。
削り出しステンレス製の本体がマット仕上げにより色絵を引き立て、主役は九谷焼であることをシンプルな本体は語っています。
ベルトの美錠は本体と同様にステンレスマット仕上げの特注品であり、本体とセッティングされたとき、その迫力ある姿は35mmの文字盤とバランス良く調和されます。
◇地元業者や地元専門家など地域の異業種で発案し、九谷素材を商品化した企画開発力
◇自らが仕様を発注し「顧客」として時計メーカーと対等に開発を進めた点
◇大手メーカーと地元工芸作家の立場「元請、下請」からの構図転換
◇自前で企画開発したことで、製品の開発ノウハウが組合に残る点
◇どんな人間が加賀にいるかを始め、腕時計の関連資材や技術を洗い出せた点 |